水筒の正しい洗い方についてリビングケアマイスターに聞いてきた。

「水筒なんて、そんな難しいことないんじゃないの?」そう考える方がほとんどだと思います。たぶん、水筒を洗ってください!と言われたら、ほとんどの方が同じ洗い方をするでしょう。
しかし、今は水筒にも幅広い種類が存在していまして、昔ながらのコップ付きの水筒から、タンブラー、片手で開けられるスイッチタイプに、スープボトル、フレンチプレスコーヒーボトルまで本当に多種多様。
だからこそ、改めて「水筒の正しい洗い方」についてお話を聞くべく、今回も昨年「ダウンジャケットの洗い方」でもお世話になったライオンの暮らしのマイスターにお話をうかがってきました。
※インタビュー協力:ライオン株式会社 快適生活研究所
洗面台・お風呂・シンクが揃うインタビュールームへ
今回お邪魔したのは、快適生活研究所にある「インタビュールーム」。ここでは、実際に色々な商品のグループインタビューやテストを行ったりしているそうです。
まさか、お風呂まであるとは思いませんでしたね・・・。
ここでお話をうかがったのが、快適生活研究所リビングケアマイスターの 杉本さん。洗濯・掃除関連の製品企画やマーケティングなどに携わり、生活者向け講習会などにも講師として参加されている家事のスペシャリストです。
調理・掃除全般に知見があり、水筒単体でお伺いするのが申し訳ないくらいでしたが丁寧に教えてもらってきましたよ!
毎日使うものだからこそ、手を抜かずに清潔に保ち長持ちさせましょう!
簡単だからこそ手を抜きがち!正しい水筒の洗い方!
「都度、洗うことが大前提!使い終わったらできる限りすぐ洗うように心がけ、パーツも全部外してしっかりと洗ってください!」と話す杉本さん。
これは、どんなタイプの水筒にも同じことが言えるそうで、もはやこれでしかない!ということのようです。
水筒を洗うこと自体は、誰もがイメージしている通りで簡単。でも、ささっと水で流すだけですませてしまいがちなので、気を付けてほしいとのことでした。
水筒を洗う際のポイントをお聞きしたので、順にご紹介していきます!
1.パーツを取り外す
「取れるパーツは、取り外してよく洗ってください!特に、汚れがたまりやすいゴムパッキンの部分は可能な限り取り外して洗いましょう。」
液体を入れるボトルには、基本的にはゴムパッキンがついています。液体が漏れないようにゴムパッキンがついているわけですが、ここには汚れが非常にたまりやすくなっているので、可能な限り取り外して洗うことを推奨しているそうです。
パーツを取り外す際ですが、どの部分にどのように装着されていたパーツなのか覚えておくことが難しい場合があります。特にゴムパッキンは、間違った装着の仕方をしてしまうと漏れの原因になる場合もありますので、取り外す前にスマホなどで写真を撮っておくと便利です!
注意:ゴムパッキンは、種類によっては取り外しにくいものもあります。毎回とるのが大変な場合には、毎日ではなくてもよいので定期的に取り外して洗うようにしてください。
2.パーツを洗う。

フレンチプレスボトルのパーツは、普通の水筒よりもパーツが多い。
水筒の種類によって様々なパーツが存在しますので、どこまで取り外すことが可能なのか確認しておきましょう。
一般的な水筒であれば、基本的にはどのパーツもスポンジを使い食器用洗剤で洗うことができますので、各パーツを丁寧に洗っていきます。
ゴムパッキンも、食器用洗剤で洗いよく汚れを落とし、水洗いしていきましょう!
特に、スープジャーなどのようににおいや脂が残りやすいものは、ゴムパッキンを食器用洗剤を薄めた水の中につけておくと汚れやにおいが取れやすくなるそうです。
食器用洗剤だけでは落としにくい黒ずんだ汚れには、台所用漂白剤を使うのもおすすめです。
※必ず、メーカーの取扱説明書を確認の上、洗剤の種類を選んでお使いください。
また、フレンチプレスのように、コーヒー豆や茶葉を直接入れられるような構造のボトルの場合には、網の部分にゴミがたまりやすいので100均などで販売している小さなブラシなどで綺麗に落としてあげましょう。
3.水筒本体を洗う。
口内にいる細菌が、口を付け部分だけではなく中の飲料にも入ってしまうそうです。なので、水筒の中も隅々までよく洗うことが重要になります!
ただし、ステンレスボトルの場合には汚れを落とすためにとクレンザーなどの研磨剤入りの洗剤を使用するのはNG!表面に傷がついてしまい、そこに汚れがたまりやすくなるので使わないように気を付けてください。
水筒のように筒状のものはとっても洗いにくいので専用のスポンジも販売されていますが、一般的な四角いスポンジを菜箸で挟み輪ゴムで固定するだけでも奥まで十分洗うことができます!
コーヒー渋、茶渋が残ることも多いので、しっかりと食器用洗剤を使って中まで洗うようにしましょう。
ちなみに、魔法びんブランド「サーモス」では、ステンレスボトル専用の酸素系漂白剤を販売しているので、汚れが気になる場合にはこういった商品を使うのもあり。
洗ったら、よく乾かす。
洗った後は、よく乾かしてからセットすることが基本。中途半端に湿っていたり、汚れたりした状態でそのままセットして放置すると、カビが発生することも・・・。
また、ゴムパッキンなどを水切りカゴに入れると、他の物の下になったり、カゴの下に落ちてしまって乾きにくいことも。小さいパーツを乾かすときには、綺麗な布巾やクッキングペーパーなどを使いしっかりと乾かしてください。
まとめ
- パーツはとれるだけ取る。
- 全部、食器用洗剤で洗う。
- よく乾かす。
専門家に水筒の洗い方をお聞きしてきましたが、想像通りとってもシンプル。
ただ、水筒の種類も増え、中に入れられるドリンクの種類も増えてきました。
パーツを取り外し、よく洗い、よく乾かす。
これだけのことですが、皆さんちゃんとできていますか?
ちゃんと洗って、お気に入りのアイテムを長く愛用しましょう!