出逢えて良かった! 伊豆大島産「ヤブツバキ」オイルは、まさにエシカル・サスティナブルなコスメだった

近年、美容やコスメ業界においても、オーガニックや地産地消、そしてエシカルでサスティナブルなものが注目されています。
雑誌やメディア、WEBから得られる美容情報がたくさん溢れているからこそ、「何を選べば良いのか分からない」という声もよく聞きます。
日本で生まれ、日本で育っている私としては、国産のものをメインに使いたい!と、日ごろから思っているタイプ。
今回カタパルトのご縁で紹介して貰った『ジャポネイラ』は、まさに東京都産のスキンケア製品です。
原料となる椿の種の採取から搾油、ボトリングにいたるまで、すべて伊豆大島の自社産場(工場)内で行っていることから、手に取るのを心より楽しみにしていました。
『ジャポネイラ』の産地である、東京都大島町伊豆大島へ
『ジャポネイラ』製品の使い心地や詳細をお伝えする前に……
先ずは産地である、東京都大島町伊豆大島を訪問したことから伝えなければなりません。
その現地で知ったこと、学んだこと、気が付いたことをはじめに綴っていくとします。
『ジャポネイラ』を作っている、株式会社椿の産場と農場に足を運んだのは、2019年3月半ばの頃。
伊豆大島は今年で64回目の「椿まつり」を迎えており、島全体が観光客で賑わい、椿の花が咲き誇っていました。
なぜ伊豆大島に沢山の椿が自生し、育成されているのか?
その理由は、“水はけの良い火山灰であること、雪が降らず冬に晴天が続くこと”という育成条件が整っているから。
過去には、伊豆大島の化石時代の地層から椿の種も見つかったということで、その歴史は遙か昔からだとも分かっているそうです。
実は、株式会社椿の産場と農場の見学は、完全予約制ではあるものの、一般の方からも広く受け入れているのだとか。
ということで、私がここから紹介する事柄も、事前に申し込みをすれば見学可能であるため、全てではなくピンポイントで紹介していきます。
『ジャポネイラ』で使用するのは、日本の固有種である「ヤブツバキ」の種のみ。
椿の品種は数千とも言われていますが、たった一つの品種「ヤブツバキ」の種を伊豆大島や伊豆諸島から集め、作っています。
「ヤブツバキ」の花は1月の終わりから3月にかけて咲き、花が咲いた後の実が熟すと口がパックリと開いて黒い種が顔を出し、種が採れるのは9月から11月です。
先ず驚いたことは、「ヤブツバキ」を大きな農場で特別に栽培しているのではなく、防風林であったり、農家がメインの農産物と別に植えていたり、地元住民の庭先などにある「ヤブツバキ」の木から採れた種を使用している点。
持ち寄る人数は約200名ほどで、なかには1~2キロといった少量で持参する方もいるそうです。
株式会社椿が、“一つの花に対して8~9個採れる種を、1キロあたり800円前後で買い取る”というシステムの元に、伊豆大島の人々の結集力から『ジャポネイラ』が産まれるのです。
その後の作業行程は意外にもシンプルで、
①買い取った種を水洗いし乾燥、石や埃などの不純物を取り除く
↓
②独自開発されたコールドプレス機で圧縮して絞る
↓
③ろ過・精製する
↓
④容器につめる
という順序。
加熱や化学薬品を使わず丁寧に精製することで、「ヤブツバキ」の椿油本来のフレッシュでピュアなオイルに仕上がっています。
圧縮作業の様子がより分かりやすいようにと、産場長自らが小型のコールドプレス機で実演。
30トンプレスで5分くらいかけてゆっくりと種を絞ることで、一番搾りの鮮度の高いオイルが、温まることなく搾油(1キロあたり約220g)されます。
一番搾りオイルは食品や化粧品に使用。そして、二番絞りオイルは家具塗り用や石鹸へと生まれ変わります。
私が感心したのは、この種の絞りかす自体も肥料として再利用される点。
しかも、肥料は販売するのではなく、種を持ってきた人に無料で譲っているそうで、まさに持ちつ持たれつつのエシカルでサスティナブルな文化が自然と成り立っているのです。
特許技術の非加熱ろ過精製で作られたオイルは、ろ過回数によって使用用途が変わるのも特徴で、
- ろ過一回目(あらごし)→食用(まだ黄色く、風味や味も残ってる)
- ろ過二回目→業務用
- ろ過三回目→ボディケア用
- ろ過四回目→フェイスケア用(透明、さらさら)
へと商品化されます。
つまり、ろ過されればされるほど手間がかかり、容量も減るので、価格もあがるという理由も良く理解できます。
場所を変えた自社農場では、主に研究や開発のために「ヤブツバキ」を栽培。
ここでは、種の採れなくなった木を再生する“接ぎ木”の技術研究なども行われています。
「ヤブツバキ」の種は、毎年きちんと平均的に収穫できるのかと尋ねたところ、
「実は、種ができる量は二年でひとくくりという流れ。豊作だった翌年は比較的少なくなり、またその翌年は豊作というパターンが分かっています。」
といった、興味深い回答がかえってきました。
椿油を使った商品をレビュー
さて、株式会社椿でいただいた一式をレビューします。
- 『The JAPONEIRA』 / 30ml 7,340円 (税込)
- 生の椿油 / 50ml 5,140円 (税込)
- 食用「生の椿油」 / 110g 3,070円 (税込)
- 生の椿油 ネイルケア / 2.5ml 1,540円 (税込)
The JAPONEIRA・生の椿油
『The JAPONEIRA』は「生の椿油」から更なるろ過を繰り返した商品。
なめらかでつやつやとした美しいオイルは、肌の刺激の元となる成分が極限までろ過されているため、敏感肌の方にも適しています。
実際に朝晩数週間毎日使ってみましたが、さらりと肌に馴染みやすく、しっとり潤うのが良く分かりました。
ただ、欲張ってプッシュし過ぎるとべたついてしまうので、ワンプッシュ程度が私には合っていました。
ちなみにですが、私の肌質では、化粧水前のブースターとして使用するのが一番適していたようなので、一概には言えませんがそのように使われてみても良いかもしれません。
無色透明のクリアなオイルは肌馴染みも良く、ニオイもほとんどなく、使い方も特別難しくないので、年代性別問わず重宝するはず。
そして、便利だと思ったのは、この1本を旅先に持っていけば、肌のお手入れがとても楽だったこと!
とくに乾燥の気になる飛行機の移動中でも使ってみましたが、肌が潤って整うのが良かったです。
『The JAPONEIRA』と「生の椿油」のどちらかで迷われる方も多いと思われますが、こればっかりは「化粧品に日ごろどれだけ投資しているか?」にもよるのかと。
ただ、特別なプレゼントや自分への美容投資として使いたければ、『The JAPONEIRA』を断然おすすめします。
加熱製法で作られた従来の椿油製品に比べ、保湿力が250%というだけあって、保湿重視の方には欠かせないスキンケアコスメになることでしょう。
食用「生の椿油」
「食用「生の椿油」」は、まさに体の中からオイル美容を心がけたい人に最適な商品。
オレイン酸たっぷり、ビタミンEまで含まれている、国産「ヤブツバキ」の種のみから作られたオイルだなんて……聞いただけでも美しくなれそうな気がしてしまいます。
肝心のテイストといえば、くせがなくサラリとしていて食べやすいです。
そのままティースプーン1杯を目安に生のままでもいただけますが、私はサラダの上にさっとかけて食べるのが習慣になっています。
「生の椿油」は、オレイン酸含有症が85%と、植物オイルのなかでも特に際立っているので、健康志向の方への贈り物にもぴったりです。
生の椿油 ネイルケア
「生の椿油 ネイルケア」は、持ち歩き出来るコンパクトサイズで、外出先でも気軽にネイルケアできる点が好みです。
この商品だけローズ製油が含まれていて、筆でサッとぬって馴染ませた後に、ふわぁとバラの香りが広がるので気分があがります。
私はこれまでに他社のネイルケア用の製品を幾つか使っていますが、「生の椿油 ネイルケア」はノック式で液量をコントロールしやすく、さらには筆ペンタイプで塗りやすい点も気に入っています。
実際に『ジャポネイラ』を作っている、株式会社椿の産場と農場を訪れ、後日自宅で商品を試してみて、いろいろ感動したり感じ取ったことは多々ありますが、最後に一つ、私が個人的に素敵だなぁと思ったことを追記します。
最後に
株式会社椿は、創業者であり現代表の日原行隆氏が敬愛する宮澤賢治の想いを受け止め、農業と芸術が人生の両輪だと掲げています。
社訓に「雨ニモマケズ」を取り入れていたり、更には宮澤賢治の考えに共感し、芸術活動も広く行っています。
その一つとして、現役のオペラ歌手を招き、オペラ「椿姫」コンサートを毎年秋に開催。
一般の島民の方々も無料で招待し、オペラの合唱部分では地元の方々にも有志で参加していただくのだとか。
会場となる場所もロケーションが素晴らしく、「椿花ガーデン」にある早咲椿芝生広場で行われるそうです。
見晴らしの良い開放的な屋外で、海を遠目に眺めながらオペラ「椿姫」を鑑賞できるなんて……音大出身の私としては、想像しただけでも興奮します。
いつかそのタイミングに再訪したいと願いながら、今日もまた『ジャポネイラ』を使い続けています。
商品提供:株式会社 椿
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