飲食店支援とテレワーク。今だから欲しいコンパクト保冷保温庫

レビュー

ゴールデンウィークを越えてかなり気温が上がってきた。外に出ることに慎重になってしまう最近ではあるが、季節は初夏に近づいてきた。

安全第一で外食もままならぬ最近。それゆえに大切に思っている行きつけのレストランの動向、進退が気にかかる。飲食店が困窮する中、持ち帰りや弁当などで少しでも、と窮地を切り抜けようと頑張る姿を見て放っておくわけにいかない。安全策として車を使い、慎重に、できる範囲での応援、持ち帰り料理や弁当を買いに出かけることを続けている。

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そんな折に試してみることになった、冷温蔵庫がある。便利な使い方がたくさん見つかった。TWINBIRD工業の、2電源式コンパクト電子保冷保温ボックス。

「D-CUBE S」という。

おやっと思った部分が2点。「2電源式」ということと「保冷保温」が可能であるということ。これ、車で持ち出せるじゃないか。面白くなってきた。

ワクワクしながら待っていた「D-CUBE S」が届いた。思ったよりもコンパクト。そして嫌味のないデザインでどんな部屋にもフィットしそうな感じを受ける。

早速機能を見ていくことにした。

特に難しい部分はなく、ほぼマニュアルなしで使い始められる。とはいえ一読は必須。

操作パネルは背面のみ。電源プラグの差し込み口がACとDC用の二箇所。ケーブルも2本ついてくる。

スイッチは3つあって、まずは運転スイッチ。これは保冷と保温の切り替えスイッチと電源スイッチを兼ねている。それと標準と強冷の切り替えスイッチ。あとは電源切り替えスイッチでAC(家庭用100V)とDC(自動車用12V)が切り替えられる。

性能はカタログ値でいくと使用室内温度20度の環境で、強冷で約5℃、弱冷で約7℃、保温だと約60℃という数字が出ていた。ダイヤル、スライダーなどで温度を任意調節する機能はない。それは冷蔵庫に任せるべき機能、これは保冷保温ボックスなのだ。

設置時に吸排気口を塞がないように、注意。使い始めたのち、吸気口のフィルターの汚れなども気にしておこう。

庫内はシンプルな角を丸めた立方体のイメージ。そして一番気になっていたのがサイズ感。容量は5.5ℓとあった。

まずは缶ビール。500mlの缶が4本、少し隙間をあけて入り上の方にスペースが空く、という感じ。そこには小さなタッパーなどに入ったおつまみなど入れられそうだ。自室でひとり晩酌サポートメカとしては上々の容量だと感じる。

350ml缶なら寝かせて2本入るイメージの底面積だ。500ml缶と350ml缶を組み合わせて入れるるとおつまみスペースが拡大する。いろいろ工夫するのが面白そう。

逆に立てて入らないのは500mlの炭酸系ペットボトルドリンク。

炭酸のペットボトルは圧力とデザインの関係でお茶などの非炭酸ペットボトルより少し背が高いのだ。まあ、斜めに寝かせて2本入るのでいいのではなかろうか。

紙パックの1ℓのものは残念、高さが高くて入らない。しかし、上部の三角部分を畳んで平にしてやればピッタリ収まった。要するに工夫と運用だ。

まずは部屋で稼働させてみることに。

はじめにACケーブルを繋いで家庭用のコンセントに差し込む。のちに電源を入れる。運転スイッチをまずは保冷にセット。切り替えスイッチを強冷にした。微かな音で背面のファンが回り始めるのがわかった。音はほとんど気にならない。10分ほどで庫内がほんのり涼しくなってきているのが、扉を開け手を入れると感じることができた。

例えばペットボトルのドリンク。常温から飲み頃まで持っていくには結構な時間がかかるはず。そういう使い方はナンセンスなのだ。つまり、保冷剤を入れたクーラーボックスを使うときに、常温の飲み物は入れないであろう。まずガッチリ冷えた飲み物を選んで入れる。そうすると長時間温度が下がらないで済む。そういう運用をすればいい。

それで、使っていくと、冷えた飲み物を入れておやつやつまみなども放り込んでおくと、これが大変に快適なことがわかる。

否応なしにテレワーク時代に突入してしまった2020年の春において、仕事部屋に保冷庫があるというのはかなり快適なのだ。わたしなど文作業の身であり、皆さん以上に以前から部屋で一人の仕事が多い。文章を紡ぐ仕事でリズムができているときに仕事部屋の3階から1階の冷蔵庫まで飲み物を取りにいくのは、そのリズムを失うようでちともったいない。テレワークの会議中にちょっと外します、も難しかろう。

冷たいものは冷たいまま、それが自室、手元で、というこの快適さは一度体験するとちょっと後へは引けない便利さ、しあわせなのだ。

自室での運用、最高だ。母艦である冷蔵庫のサテライトが手元にあるというのはこんなにも便利なものなのか、と思い知る。

さて、冒頭で書いた外食産業の窮弱と持ち帰りの話し。保冷保温ボックスのレビューには一見関係がなさそうなことが書いてあるな、と思った皆さんもいるだろう。わたしの運用を知って欲しい。
この「D-CUBE S」。電源切り替えスイッチとケーブルの差し替えでAC(家庭用100V)とDC(自動車用12V)の電源がどちらも使えるのだ。

重さはわずか3.3Kg。片手で小脇に抱えてクルマまで苦労なく持っていける。それで、クルマにに積み込み(ぜひ水平に設置を心がけたい)、プラグをシガーソケットに繋いで運転スイッチを保温にセットするのだ。これでお弁当を買いに出かける。温かいものは温かいままでうちに持ち帰りたい。

そこにもう一つアイディアを重ねる。

残念ながら「D-CUBE S」はお弁当を温かいまま持ち帰るにはちょっとサイズが難しい。買ったお弁当が入らないのだ。先ほどの庫内オペースの話を思い出して欲しい。500mlのロング缶が4本、少し隙間をあけて入る。つまりその底面積しかないわけだ。なので普通はここで諦めるのだが、どっこいそれは思考停止というやつだ。

現在、一連の新型コロナウィルス蔓延の状況の中、飲食店で使う弁当の包材、弁当容器が不足してきている。せっかく窮地を乗り切るために始めた持ち帰り対応なのに包材がなくてまたピンチに陥っているレストラン。見ていて胸が痛む。ただでさえ、持ち帰り需要など焼け石に水だと言われる中、それでも頑張っているお店。なんとしても助力になりたい。

だったら単純、自分で弁当箱を持っていけばいいではないか。タッパーでもいい。ステンの角形蓋付きのものなども売っている。ジップロック社などのコンテナもサイズを見て合うものを選べばいいだろう。

わたしのチョイスはインドのお弁当箱。ダッバーといわれるものだ。

ステンレスでできており、熱湯で殺菌消毒が簡単にできる便利なものだ。3段式になっており汁物とそうでないものを分けることもできる。これが驚くべきことに「D-CUBE S」の庫内にピタリと入る。

わたしはカレーがとても好きで、そんな持ち帰りも簡単に実現する。

手持ちのお弁当箱をぶらさげていってそこに持ち帰りを詰めてもらう、店も無駄な使い捨て弁当容器を用意せずに済むし、何よりエコロジカル、サスティナブルという観点からもいいことではないか。
主に衛生面などでいろいろと付随する話もあるにはあるが、店も買う側も慎重に衛生を鑑み、それを自然な対応として自己責任の力をお客が持って当たるという姿勢。これが現在の日本の食の澱んだ場所に流れを作ってゆくのではないかと思っている。

そういうときに、この「D-CUBE S」が本当に役に立つ。

三密を避け、そのままクルマで少し移動してどこか停められる場所で車内ピクニックと洒落込むもよし。うちに帰って温かいものをそのまま食卓にあげるのもよし。「D-CUBE S」で保温しておけば、ちょっと寄り道をして他の買い物をして帰っても弁当はほかほかのままだ。

出かけた先でおいしそうなスイーツなど見つけた時も「D-CUBE S」があれば冷たいまま持ち帰れる。

コンパクトな電子式の保冷保温ボックス。初めは用途にピンとこなかったが、使えば使うほど可能性が見えてくる。

きょうもお弁当を買いにいって温かいまま持って帰ってこよう。

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はぴい

フードジャーナリスト、ビデオブロガー。食をテーマとしたライフスタイルブログ「カレーですよ。」に5000記事の実食カレーレポートを掲載。著書 技術評論社「iP...

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