【ダウンジャケットのしくみ】軽くて暖かいダウンジャケットは、本当に軽くて暖かいのか。

羽毛布団は、使ったことがない人ですら「軽くて暖かい」というイメージを持っている。実際に、掛け布団を何枚も重ね「寒さ」と「寝苦しさ」を天秤にかけながら冬を乗り切った方も多いことだろう。
結論から言うと、本当に軽くて暖かいのだ。
そんな「羽毛布団」の専門店である「生毛工房(うもうこうぼう)」が本気でダウンジャケットを作った。
「コスパがいい!」とはよく言ったものだが、これは「価格に対して満足度が高ければ、コストパフォーマンスが良い」ということである。実際に、布団屋が作ったダウンジャケットの魅力について体験してきた。
重いコートが暖かいとは限らない
STAMP WORKS編集部が持っていた一般的な冬用のロングコートや、冬用のおしゃれジャケットの重さを量ってみると、約1kgを超える洋服もあった。
もちろん、サイズや付属アイテム(帽子やファー)の重さも含まれているので個々の特性によるものはあるにせよ、大体これくらいの重さの洋服を着ていることが分かった。
「重いけど、寒いからしょうがない」
そんな声も出たが、実は重さと暖かさは必ずしも比例するとは言えないらしい。
ダウンジャケットの場合「ダウンパワー」という数値があり、羽毛がどれだけふわふわで、どれくらいの弾力性を持っているかを数値化したものだ。ダウンの総重量が少なくても、このダウンパワーが高ければ暖かさを保つことができる。
つまり、ダウンパワーが高いものほど「軽くて暖かい」ということだろう。
実施に生毛工房で扱っている高級羽毛布団(44,800~54,800円)に使っている羽毛をそのままダウンに使っており、その重さは男性のMサイズで約370g程度。足の付け根まであるミディアムレンジのコートでこの重さなので、着た時の体感はもっと軽く感じるだろう。
もしかすると、家にある大きめのバスタオルよりも軽いかもしれない。
実際に、冷凍倉庫に入ってみた
今回は、STAMP WORKS AUTHOR の3名に、実際にマイナス20℃の冷凍倉庫に入っていただきダウンジャケットを体験する機会があり、それに同行した。
このダウンジャケットで、本当に寒さはしのげるのか。
マイナス20℃ともなると、日本でも体験する機会が少ない人のほうが多いだろう。それほどの極寒の場所で体験したわけだが、ここで「着方のコツ」に気付き始める。
やはり、マイナス20℃ともなれば寒いことには間違いない。ただ、寒いのは肌が出ている部分だということに気付いた。さらに、もし極寒の地に行くとなれば必然的にぎゅうぎゅうに着込むと思うが、そんなことをしなくてもダウンジャケットに守られている部分は寒くないのだ。
ダウンジャケットは、暖かさを発生させるものではなく、暖かさを逃がさないものなのである。手首のボタンを占め、ポケットに手を入れてみると・・・確かに寒くない。
これは面白い。
2段階でとめることのできる袖口をしめる。
その手をポケットへ。
ポケットに手を入れて歩くことは推奨しないが、この状態であればマイナス20℃の倉庫の中でも数分は寒さを凌げたという事実に驚くばかりだ。
再掲になるが、ポイントは暖かい空気を外に逃がさないということ。
ダウンジャケットは普段着?オシャレ着?
正直、私のような庶民には10万円のダウンジャケットをもらったとしても、着て行きたくない場所もある。暖かさにももちろん期待しているのだが「勝負服」に近い存在だ。洋服の扱いや気を遣うことも多く、傷ついてしまった時のショックが大きい・・・。
なので、いつも気軽に着れるダウンジャケットという存在もかなり重要だなと気づいた。
また、オフィスで働いている方なら「冬は、オフィスが暑すぎる」と思う人もいるのではないだろうか。
冬のオフィスは外気とは違いとても暖かい。寒いからといって着こむと、オフィスの中で汗だくになってしまう。
そんな時に活躍するのも、ダウンジャケットだ。
通勤時のダウンジャケットの着方
ダウンジャケットを着る際には、あまり重ね着をせずに比較的薄着でも寒さをしのげる。例えば東京の冬は、12月・1月・2月でも最高気温は10度を超えることが多い。ましてや、日中で氷点下になる日は少ないだろう。
そこで、生毛工房のダウンジャケットを着る際には、ぜひ試してほし着方があるので紹介したい。
足の付け根の部分までダウンジャケットが来るので、実はとても暖かい。なので、ジャケットを会社に1着用意しておき、通勤時にはシャツにダウンジャケットというスタイルで十分寒さをしのげるだろう。
もし冷え込む日があったとしても、使い捨てカイロをダウンジャケットの内側に仕込んでおけば、ダウンの保温効果が発揮されとても暖かい状態を保てるだろう。
コスパは良いのか
コスパという言葉は、非常に便利だが個人差があるため言い切ることはできない。ただ、その軽さと暖かさについてはファーストインプレッションでファンになったのは間違いない。
実際に、STAMP WORKS AUTHORの3名が体験した「ストーリー」を公開している。
リアルな体験を、ぜひチェックしてほしい。

